一般住宅の塗装では外壁のモルタル・サイディング・木部・鉄部等に
簡略的ですが、分類されます。
全ての素材に対して、基礎である下地処理の工程は必要不可欠
なものでございます。
鉄部塗装は、雨水によって錆びないうちに塗料によって腐食を
防ぎます。
しかし、現実問題、コスト的にもメンテナンスの気配りに対する
意識は一般の方には難しいと思います。
やはり痛んでから意識し始めるのではないでしょうか。
では、なってからどうすれば良いか、弊社の考えを述べさせて
いただきます。
昔、人体で擦り傷などのケガをした際、赤チンを塗布したのを覚えて
いらっしゃいますか?
今はすっかり目にすることもなくなりましたが、
消毒が必要です。
それに近いイメージとして、鉄部の錆びた箇所には錆び止め塗装
が必要なのでございます。
ケレンという錆びて浮いた塗膜などをきれいに落とした後、清掃していきます。
ペーパー等で下地と既存の塗膜に細かい傷をわざとつけていきます。
これは、傷つけたところと塗装した塗料が密着力が強くなるからです。
また、タッチアップという錆た箇所だけ錆止め塗装をすることもありますが
通常は全体に塗装していきます。
下塗は上塗りの仕上がりにも影響があり、きれいな仕上がりを
助ける役目もあるのです。
専門知識も必要かも知れませんが、お客様に分かりやすく説明
するほうが、下塗の必要性を強く感じていただけると弊社は
考えています。
鉄部の錆止め塗料は【1】。亜鉛メッキ鉄部は【2】による。屋外用の種別を屋内に用いることは支障ない。豊亜鉛塗料を使用する場合は,特記したメーカー仕様による。
表中に1種とあるものは乾性油を主体とするもので,乾燥は遅いが浸透性のよいもの,2種とあるものは合成樹脂系で,乾燥は早いが浸透性は弱いものなので,
錆び落としが完全に行い難いと予想される場合は,1種を使用する。
【1】 鉄部錆止め塗料
適用 JIS 規格 規格名称 1回分塗布量 g/m2
屋内 JIS K 5621 一般用さび止めペイント 1種 110
屋外
屋内 JIS K 5622
JIS K 5623
JIS K 5624
JIS K 5625
JIS K 5629 鉛丹さび止めペイント
亜酸化鉛さび止めペイント
塩基性クロム酸鉛さび止めペイント
シアナミド鉛さび止めペイント
鉛酸カルシゥムさび止めペイント 1種190 2種140
1・2種 100
1・2種 100
1・2種 100
120
【2】 亜鉛メッキ鉄部用錆止め塗料
適用 JIS 規格 規格名称 1回分塗布量 g/m2
内外 JIS K 5629 鉛酸カルシウムさび止めペイント 120