カップガン

今晩は薄井宣正です。

10月に入りました。今日は朝から雨でしたので、
外部工事は中止です。

昨日の段階で雨を想定していましたので、昨日
日曜日でありましたが、全ての現場を施主様の許可の下
仕事を行いました。

二つの現場で同時雨戸塗装が重なりました。

今日は塗装施工技術の中の吹き付けカップガンの様子を
紹介いたします。

雨戸吹付工事の様子1

雨戸の形にも色々な形パターンがあります。
波の打った写真のような雨戸を刷毛で塗るのは時間が
掛かります。

吹き付けの場合は、養生に手間が掛かりますが、養生が
終われば、とにかく早い。
早いし刷毛塗りよりもとてもきれいに仕上がります。

雨戸吹付工事の様子2

この現場の雨戸枚数は大小合わせて24枚。
ベランダを作業場として完全養生で完璧な仕事ができました。

雨戸吹付工事の様子3

溶剤系ウレタン塗料でしたので、少し匂いがこもりますが、
乾燥時間も短く、美しい仕上がりになりました。

雨戸吹付工事の様子4

もうひとつの現場です。

色は白系ですので、これも刷毛塗りで行うと、かすれ、すけが、
生じて塗膜がかぶりません。

腕の良い職人達の吹き付けでむらがなく仕上がります。

さすがです。

カップガンとは、ガンの根元に塗料を注ぐカップのような
器のある機械の名所です。

塗装にも色々な技法があることを知ってくださいね。

雨戸吹付工事の様子5

目地

今晩は 薄井宣正です。
今日は蒸し暑かったですね。
今施工している現場の塀をイメチェンしてみました。
施主のご主人が昔塗装したそうですが、石のブロックを
塗りつぶしてしまったことに、私は大変もったいないことを
してしまったなと思い、再生創造提案をさせていただきました。

石のブロック塀

現場も終わりにさしかかっていて、すっかり満足していただいた
施主様から
「薄井さんに任すよ」
と言っていただき、私の好き勝手な施工をさせていただきました。

ブロック塀の目地をカチオン系セメントフィーラーで均一に平らにしている様子

先ずはブロック塀の目地をカチオン系セメントフィーラーで平らに
均していきます。こまめに4回下地処理をしました。

カチオン系セメントフィーラーでこまめに4回下地処理後の塀の状態

そして、石のブロック塀に関しては、目地を生かしてみました。
これが今回のキーポイントです。

目地を黒色に塗装後に目地用養生テープを貼りつけた状態

下塗サフェーサーを塗り、
目地を黒色で塗装した後に養生する目地用両面テープを
貼っていきます。手間のかかる作業です。
でもです。いいものを作るには、この手間隙が必要不可欠
なのです。

目地用養生テープ施工後の様子

もう一度言います。今回の施工のキーポイントです。

ネットシートで歩行者等に塗料が飛ばないようにします

歩行者等外部に吹きつけ塗料が飛ばないようネットシートを
張ります。

石目調特殊塗料を吹付する様子

石目調特殊塗料1回目の吹きつけです。

石目調特殊塗料1回目吹付完了

1回目目地用養生テープ剥がし

1回目の吹きつけが終わり、1回目のテープも剥がしていきます。

目地用養生テープ1回目を剥がした状態

さー2回目の吹きつけです。

石目調特殊塗料2回目吹付

目地を埋めたブロック塀は違う種類の塗料を吹き付けました。

ブロック塀は違う色に吹付塗装しました。

吹付塗装施工完了

ご覧下さい。完璧な仕上がりです。

目地を残すことにより、石目調が引き立ち、高級感が増します。

今回の現場のキーポイントになる作品と相成りました。

石目調特殊塗料と黒色に塗装した目地のコントラストが高級感を演出

弾性リシン吹き付け工事

冬は必ず春となる。

穏やかな日曜日いかがお過ごしましたでしょうか?

今日は先日完了いたしましたリシン吹き付け工事現場の
紹介をさせていただきます。

左側が電動コンプレッサー 右側ガソリンエンジン用コンプレッサー
【左側が電動コンプレッサー 右側ガソリンエンジン用コンプレッサー】

吹き付け工事とは手作業ではできません。
ローラーなどの手作業には、手作業なりの良さはありますが、
吹き付けのような機械で行う工事は手作業にはできない
技術があるのです。

機会とは、コンプレッサーという電動の物からガソリンエンジンの
ものまであります。ナンと言ってもガソリンエンジンのほうが
圧力が強く、それによってパターンもいろいろ変えることができます。

弾性リシンを真水で希釈します

今回は弾性リシンを使用しました。水性のため、程好い粘りの調整は
真水を希釈して行います。
多すぎても少なすぎてもいけません。
職人の腕と材料のマニュアルが頼りになります。

仕上げ吹き塗装の様子

下塗のシーラー塗り、中吹き塗装をした後の仕上げ吹きの様子です。

弾性リシンをカップに補充している様子

吹き付けの場合、撮影するのが大変です。なぜかというと吹き付けで
飛び散った塗料が飛んでくるからです。

このときの私は作業着ではなくスラックスのズボンをはいていました。
案の定塗料が付いてしまいました。

吹付塗装施工完了した建物

仕上がりは完璧でございます。はい。

ビーナスコート吹きつけ

寒い日が続きますが、お元気ですか?

寒い中今日も職人さんも頑張ってくれています。

今日は室内の天井ボード吹付け塗装工事について
紹介します。

天然素材ビーナスコート吹付工事

材料は天然素材のビーナスコートを使用しました。

ビーナスコートは保湿効果などの用途で化粧品の原料にも使用されるコラーゲン。
人間の体重の16%がタンパク質ですが、その内の30~40%がコラーゲンで構成されるというほど人体にも必要不可欠な成分です。そのコラーゲンを、通常は廃棄される卵殻膜から採取したのがコラーゲン・ビーナスコートです。
捨てられるはずの卵殻膜を有効に活用することでエコロジー性にも優れ、石油製品を一切使用しないことで安全な仕上げ材となりました。(日本建築仕上げ工業会ホルムアルデヒド規制商品登録0309032F☆☆☆☆)
しかもコラーゲンは約10万個の分子量を持つ繊維構造になっていますので、壁面に生じやすいクラックの防止にも効果があります。

天井ボードにビーナスコートを吹付

自然派化粧品にも使用される天然火山灰を配合し、安全性を追求しています。
塗装にも左官仕上げにも使用できる独特の材質は、この水性「火山灰クリーム」によるものです。
また、天然火山灰の持つ可視光光触媒効果で、ホルムアルデヒドやアンモニア臭などを吸着分解します。
従来の光触媒製品は「紫外線」が必要でしたが、コラーゲン・ビーナスコートは、単なる「光」のみで機能を発揮する「可視光型光触媒」で性能がさらにアップ。Low-Eや防犯ガラスなどを使用したUVカット対応の住宅でも機能を発揮します。

天井にビーナスコートを塗布する際はローラーよりも吹付の方が継ぎ目出ません。

この塗料はローラーでも施工ができますが、
天井の場合、吹き付けのほうが継ぎ目が出ず仕上がりが
きれいです。

外壁吹付け工事

塗装工事には一般に刷毛塗り・ローラー塗り・土壁などのコテ塗り
そしてガン吹き等による吹付け工事に分かれます。

今回は吹付け工事について分かりやすく説明させていただきます。

スプレーガンで塗料を外壁に吹き付けている様子

コンプレッサーという機械を使用し圧をかけて壁面に付着させていきます。

圧の調整により模様や凹凸の強弱をつけていきます。

石目調ストーン材を吹付

下の写真は既存リシン壁に石目調のストーン材を使用しました。

工程としましては

  1. 下地処理・下塗シーラー
  2. サフェーサーという仕上げ色に近い塗料を吹き付けます
  3. 中塗り・上塗りを吹き付けます
  4. 保護材として最後にクリアー( 透明の塗料 ) を吹き付けて仕上げです

ストーン材仕上がり状態

ストーン材の特徴としましては、仕上がりの質感がとてもシックで
高級感と重量感があります。

新規モルタル工事でアーチ状にデザイン

今回の現場は、キッチンの室内改装工事を賜り、窓を出窓に
するなどして新しくモルタル工事をしたので、目立たなくするのにも
吹きつけ工事は最適です。

新規工事した部分も吹付塗装します。

 

吹付塗装施工前

 

吹付塗装施工後

吹きつけ工事で一番大切なのは、養生( 塗装がついてはいけない箇所を
ビニール等で塞ぐ ) です。

特に今日のように風が強風な時は中止するか完全養生が必要です。
近隣の方にも迷惑にならないよう最新の注意を払って工事に取り組んで
います。

吹付塗装施工前にはしっかり養生しておきます

吹付塗装施工後に養生を外して完成。

吹きつけ用の養生は窓など完全密封になるので夏場はお客様には
大変つらくご迷惑をおかけしますが、養生が完了すれば終わったも
同然。吹付け工事は速やかに進行していきます。

吹付塗装後の建物全体写真

お客様に我慢していただいた分、納得いただける吹付けでしか
味わえない仕上がりになり、大変満足していただきました。

※使用材料 : 山本窯業化工(株) セラキャストEX-708-A