目に見えない危険

暖冬から寒い4月になってしまった降りしきる雨のなか
体調のほうはいかがでしょうか

私はすこぶる元気でございます。

先日のブログ作品の「目に見えない力」のごろにあわせて
今日は「 目に見えない危険 」と題しましてFRP防水の工事現場の
様子を紹介します。

FRP防水の工事1

 

FRPとは、Fiber Reinforced Plastics の略で、
Fiber=繊維、Reinforced=強化された、 Plastics=プラスチックのことです。
強化材(主にガラス繊維)に低圧成形用樹脂(主に不飽和ポリエステル樹脂)
を含浸させて成形することにより、機械的強度を著しく向上させた
強化プラスチックを意味して、プラスチック本来の特長である
「錆びない」「腐らない」「電気を通さない」などのメリットを最大限に
生かした複合材料でございます。
宇宙・航空産業をはじめヨット、バイク、自動車、鉄道、
医療分野等さまざまな分野で用いられています。

建設産業でも新築の建物のベランダ防水は大半がこの防水施工
で行われています。

今回のお客様の建物も築14年経過したFRP防水のところから
激しい雨が降ると雨漏りがすると言う事でした。

FRP防水の工事2

設計の段階で、上の写真を見て床からサッシの立ち上がりの高さが
全然低いのがお分かりいただけると思います。
激しい雨が降り続くとドレンに流れていく雨水が溢れ出し、この立ち上がり
の隙間から水が浸透していくと推測しておりました。

FRP防水の工事3

ところが既存のFRP防水塗膜を剥がしてみて、開けてびっくり
玉手箱。ドレンの周りの下地がこのように腐食していたのでございます。

ドレン配管付近の腐食

床を全部撤去解体しようと考えましたが、床底から下地コンパネの
深さがかなり少ないので水はけの傾斜が取れないと判断しまして
お客様からも全部撤去することに同意しませんでしたので
腐食した部分にコンパネを重ね打ちすることにいたしました。

ドレン腐食部分にコンパネ打ち付け

既存のコンパネの上からセメント樹脂系の下地塗りをしました。

コンパネの上からセメント樹脂系の下地塗り

 

サッシの立ち上がりの部分と隙間箇所に念入りにコーキングを
うちました。そしてプライマー下塗を行い、FRP防水をして
最後にトップ上塗を2回塗って仕上げでございます。

FRP塗装施工完了

コンパネを重ねた分段差ができましたが、両サイドからの傾斜で
水の流れを良くしました。

雨漏りなどの水の浸入は一番の家の大敵でございます。
目に見えないところですから、ないがしろにしがいがちですが
雨漏りが気になるようでしたら早急の処置が必要なことは
言うまでもありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です