建物を構成している材料には自らを保護するという性質はもともとありません。モルタルや木材などの外部に使われている材料も、それ自体で雨水をはじいたりすることはできないのです。
そこで構造体を、紫外線・雨・カビ・蘚・排気ガスなどから守るために塗料によって塗膜を作り守るのです。塗料は建物をきれいにするだけではなく、外敵環境から保護してあげる大切な役割も持っているのです。
建物を保護している塗膜は常に外部にさらされているため、厳しい環境の中で少しずつダメージを受けています。環境にもよりますが、耐用年数が過ぎると徐々に塗膜にひび割れや剥離が生じ、そこから建物を浸食していきます。塗膜の寿命は材料や工法によって異なりますが、建物を傷めてしまう前に新しい塗膜を作ってあげることが大切なのです。
外壁塗装、屋根塗装工事で足場を組んだ後、洗浄機による高圧洗浄を行ないます。これは既存の構造にかなりの傷みがある場合を除いては必要な工程の一部です。家に水は大敵ですので、細心の注意が必要ですし、屋根などは雨漏りの原因にもなるデメリットもあります。しかし、そこは長年の経験を積んだ弊社の職人が判断をして作業を行ないます。
水洗いのメリットは、女性もお化粧をしたまま眠りに入りませんよね。汚れを落として次の美しさを保つため、肌を大切にし、保湿に気をつかうのと同じように水洗いにより外壁も汚れ、土、ほこりを良く落として新しい塗料が密着するようにきれいにします。
お肌のつやが良ければ化粧のりが良いように外壁の養生テープの付きも良くなり作業性もはかどります。水洗いをした後、お客様に水洗いだけできれいになったことを喜んでもらいます。えっ？もちろん奥様ほどきれいにはなりませんけどネ♪
私が（代表 薄井）塗装職人としてゼネコン関係の仕事に従事している時、現場はいつも工期に遅れ、あたふたしてせわしな く工事が進んでいきました。2005年マンションなどの耐震強度偽装問題で住民を苦しめた某建築関連会社を筆頭に建設業界もここにきて大きな節目が来たと思います。
建物の目に見えない構造を手抜き工事でおざなりにするなど当然あってはならないことで論外の境地であります。その安全で快適に暮らす建設工事をふまえた上で次に塗装工事は色彩という枠の中で目から感じる「安らぎ」を住む人に与えます。人生色々・十人十色・色男・色っぽい・色気それぞれ人にあった個性を創り出すように、建物も味のある色彩が表現できると思います。
しかし、残念ながら日本の私達は住宅に対する色のこだわりに「感心がない」考え方が多いのが現状です。室内の壁紙などオーソドックスな白が無難なのかもしれませんが、和室なら黒・書斎なら緑・リビングなら黄・玄関ホールなら赤。そういう冒険も面白いのではないでしょうか。また、 人それぞれ色彩の感覚も違います。緑でも赤みのかかった緑や黒をおとした緑など表現の仕方も異なります。自分色のカラーを是非見付けてみてはいかがでしょうか。
また、最近は色彩だけでなく、デザイン性にもこだわるお客様が増えてきました。ローラーやコテで通常の塗装とは違った高級感のあるデザイン塗装が今、注目を浴びています。
